\2022年版/言語聴覚士におすすめの小説【後編】

ゆみ先生

今日は、言語聴覚士におすすめの小説紹介【後編】をしていくよ!

勉強や仕事の息抜きにも、教養にも読書をしてみてはいかがでしょうか?

④『青い鳥』重松清

吃音がある国語教師、村内先生と子ども達の物語。言葉はつっかえてなかなか出てこない。でも、大切なことを言葉にしてしっかりと伝えてくれる村内先生に心動かされます。吃音だけでなく、思春期真っただ中の中学生たちを取り巻く家庭環境やいじめ問題など、テーマも幅広い。

いじめを無くそうという強い運動が、新しいいじめや心の病を生み出す矛盾。大人にできることは、そっと寄り添うという泥臭くて地道なことだけなのかもしれない、と思わされます。

吃音や、子どもと関わるSTにおすすめの一冊です。

⑤『COCORA 自閉症を生きた少女』天咲心良

自閉症スペクトラム当事者である著者が描いた自伝的小説です。発達障害、特にASDの小児療育やリハビリに関わるSTにおすすめの一冊。

小説でありながら、症状などの解説も随所にあり、高機能自閉症について理解を深めることができるでしょう。ただし、当事者の苦しみや理不尽な環境に苦しくなる人もいるかもしれません。どうぞ、心の元気な時に読んでみてください!

⑥『神様のカルテ』夏川草介

地方の病院で働く内科医、栗原一止とその妻・ハルや、医局の人々、患者さんなどが描かれる心温まる物語。2011年には櫻井翔さんと宮崎あおいさんが夫婦役で映画化されています。シリーズ作になっているので、どっぷりハマる人も続出の小説です。

直接STが出てくるわけではありませんが、患者さんに誠実に向き合う姿は医療従事者として真似したいところです。

さらに、妻・ハルの淹れるコーヒーがとにかくおいしそう!

言葉からおいしい香りとぬくもりがあふれてきます。ハルの行動から、人々との信頼関係がはっきりと感じられます。コーヒーを片手にほっこりした気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

言語聴覚士におすすめの小説【前編】【後編】を紹介してきました。

今回紹介した小説はこちらの6冊です。自伝的なものも含まれていますが、物語として楽しめるものをご紹介しました。

物語の登場人物のもつ疾患や症状などは、実際より強調されて描かれていることもありますが、こんな人もいる、と知ることはよりよい臨床へのヒントになるかもしれません。

休日の過ごし方の一つとして読書をしてみてはいかがでしょうか?

当ブログでは、言語聴覚士を目指す学生/言語聴覚士として現場に立つ若手STに向けた記事を配信しています。

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