【図解】\聴覚心理学/音圧・音の強さ・音の大きさ編

ゆみ先生

STの国家試験では幅広い分野の問題がでるよね。

全部を深く理解しようとすると時間が足りなくなってしまうから
「これだけは!」というものを
一枚の図にして解説していくよ!

暗記を繰り返していくうちに
点が線になって理解が深まるよね。

頑張って覚えてみるよ!

こあらくん

音圧・音の強さ・音の大きさの図解

音響学は馴染みのない人も多く、苦戦する学生さんをよく見かけます。

細かいことは置いといて、まずはこちらの図を書けるようになってください。

国家試験で問われる場合1000Hz(=1000メル)で問われることが多いですので、とりあえず、高さについては放置です。今日は、音圧・強さ・大きさだけに集中しましょう。

図の書き方(覚え方)

  1. 40dB,50dB,60dB,70dB,80dB と書く。
  2. そのすぐ左側に×10と矢印を4段階で書く。(強さは、10dBごとに10倍)
  3. さらに左側に、×10と矢印を2段階で書く。(音圧は、20dBごとに10倍)
  4. 右側には、×2と矢印を4段階で書く。(大きさの感じ方は10dBごとに2倍)
  5. 40dB=1ソーン(40フォン)と書き、そこから2倍ずつ増やすと80dB=16ソーンになる。

ちなみに、ソーンの近くにいる人はあの孫さんのつもりです・・・。ソーンは(人間の)音の大きさの”感じ方”の単位なので人間⇒ソーン⇒孫さん。的なイメージです(笑)

ゆみ先生

こじつけでも何でもいいので語呂合わせをしたりしてイメージを結び付けていくことは大事!
国家試験のような幅広く問われる暗記問題の対策には、必須のスキルですね。

図をつかって問題を解いてみよう

この図が頭に入れば、例えばこんな国試問題も悩む必要がなくなります。

【問題】1000Hz、40dBSPLの純音の強さを10倍にした音の大きさは、何ソーンか。

【解き方】 まずは図を簡単に書く。40dBSPLの”強さを10倍”=50dBSPL。

50dBSPLは何ソーンかというと・・・?

【答え】2ソーン

どうでしょうか。実際に言語聴覚士の国家試験で問われたことのある問題ですが、何も難しく考えることはないですよね。図が頭に入っていればたったの数秒で答えにたどり着くはずです。

では、もう一問解いてみましょう!

【問題】1000Hzの80dBSPLの純音と、1000Hzの4ソーンの純音、大きく聞こえるのはどちらでしょうか?

【解き方】”ソーン”は音の大きさの感じ方の単位です。1ソーン=40dBSPL。2ソーン=50dBSPL。4ソーン=60dBSPL。ということは・・・?

【答え】80dBSPLの方が大きく聞こえる!

この問題も実際に国家試験で出た問題の一部を使用していますが、こちらの図で確認すれば5秒で答えられるはずです。

補足;大きさの心理量の単位はフォンとソーン

大きさの感じ方の単位には、「フォン(phon)」というものもありますが、国家試験ではそれほど細かく問われる可能性が低いでしょう。

最低限、1000Hz,40dBSPLが40phonと覚えておき、基本的にdBSPLとphonは一緒。と思っていればOKです。

時々、1000Hzと250Hzで、どちらの方が音圧レベルが上昇したときに大きく感じるようになるか、というような問いがありますが、この答えは250Hz、つまり低周波数の方です。

なんとなく周波数が低い方が、「少し音圧があがっただけで音がより大きくなったように感じる」というのは体感的にわかる人が多いのではないでしょうか。(ベースの音や車のエンジンの低い音のほうが、鉄琴やトライアングルのような音よりも強く大きく感じますよね)

まとめ

言語聴覚士の国家試験で問われる内容は多岐に渡ります。まずは、「丸暗記上等!」のつもりで、語呂合わせや図にしたり、絵をかいたり歌ったり・・・様々な方法で暗記しながら、理解を深めていきましょう。

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