\2022年版/言語聴覚士におすすめの小説【前編】

ゆみ先生

今日は、言語聴覚士におすすめの小説をいくつか紹介していくよ!

勉強や仕事の息抜きにも、教養にも読書をしてみてはいかがでしょうか?

①『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』丸山正樹

聴覚障害の親を持つ聞こえる子ども;CODA(コーダ)=Children of Deaf Adult/s をテーマとした一冊。主人公の荒井は、聴覚障害の家族の中で唯一聞こえる子どもとして育ち、聴者の文化とろうの文化のはざまで苦悩します。

日本手話と日本語対応手話のことや、兄弟児の想いなど、小説を通じて学ぶことができます。

国立障害者リハビリテーションセンター学院をモデルとした建物や団体も描かれています。続編やスピンオフ作品もありますので、ぜひ続けて読んでみてはいかがでしょうか?

②『こんな夜更けにバナナかよ』渡辺一史

大泉洋さん主演の映画で一躍有名となった筋ジストロフィーがテーマの小説です。本を読む時間がない!という方はまず映画から観てもいい、笑いあり涙ありの爽快なストーリー。

気ままわがまま底抜けの自由人!の筋ジストロフィー患者である鹿野と、ボランティアたちの泥臭い人間関係が面白い一冊。全介助でありながら自立した生活をおくる鹿野の生き様に励まされたり、笑ったり、”人を頼るのが苦手”という方にも是非読んでいただきたいです。

「障害者」とは?「ボランティア」とは?「介護」とは?といったテーマでも考えさせられます。

③『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック

映画『ブレードランナー』の原作でもあり、「人間らしさ」とはいったい何か?人間とアンドロイドの違いってどこから線引きできるのか?そんな問いを投げかけられる一冊。

核戦争後、地球における少数の人間とアンドロイドの生存をめぐるストーリー。昔の人間が未来を想像して描いたイメージは、2022年現在実際に存在していたり、むしろその想像を超える物や発明で溢れていて、不思議な感覚になります。

人間とアンドロイドを鑑別する”テスト”は非常に印象的です。みなさんだったらどのように鑑別しますか?

言語聴覚士は人間の「脳」について深く学びますが、まだまだ謎が多い脳について、SF小説を通じて考えてみるのはいかがでしょうか。

ゆみせんせい
ゆみせんせい

後半に続くよ!

たまには教科書じゃないもので勉強するのも面白そう!
どの本から読もうかな~?後編も楽しみ!

こあらくん

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